技術資料

パターン設計時に使用部品の生産中止(EOL)情報を入手し、開発時および将来の部品調達リスクを低減

1. 部品の生産中止(EOL)情報が必要な背景

 部品製造メーカーの生産中止(EOL)により、部品の市場供給がストップし自社製品の事業継続に多大な影響が発生する場合があります。また、新製品の開発や基板改版直後に使用部品がEOLとなる事例も有ります。特に、新規回路や部品を使用する際はEOL情報を部品見積を依頼する際に取得する事が出来ますが、生産中の部品は購入が出来ている事からEOL情報が得られない(または得る必要性を感じない)事が多く、生産中の基板から一部回路を流用する場合や改版を行う場合についても、全部品のEOL情報に注意を払う必要が有ります。

一方で、この注意を払う作業は開発部門が担う事が多いのですが、EOL情報は調達部門に入って来ることになり、また、ほぼ毎日のレベルで何らかのEOL情報が更新されていく中で、管理を続ける事は非常に手間がかかる作業になっています。

 

2. EOL情報の提供

  この問題を解決するため、当社グループではパターン設計時に部品のEOLを確認するサービス(サービス名:PaRASol<パラソル>)を行っています。具体的には、米国Silicon Expert社が提供する電子部品の情報データベースで使用部品のEOL情報をパターン設計時に検索し、EOL情報をお客様にフィードバックし、代替部品もご提案します(図1)通常のパターン設計に必要な資料以外に、特にお客様側で追加で準備いただく資料は有りません。また、重要部品を登録する事で、最新の情報を入手するとお客様へ通知する事も出来ます。

 

 

図1フロー

図1 フロー

 

Silicon Expertのデータベースの概要は次の通りです。

 

3. Silicon Expertとは

  15,000社以上の部品メーカーが供給する10億点以上の電子部品の供給状況、生産中止、仕様変更、代替品情報、有害物質情報などを常時更新している世界最大級の情報データベースです。

表1:Silicon Expert概要 

収録点数

15,000社以上、10億点以上

参照先

SE・メーカー・契約代理店・ホームページ等

調査周期

状況の変化を察知次第データベースの更新を行う。

頻度は、 毎日、1週間に1回、月に1回といった形でメーカーの更新のタイミングと連動して随時更新される。

調査及び

回答方法

400人の電気系、ソフトウェア、データの専任の技術者が、各専門分野のデータを定期的に調査・分析、監視し更新を行っている。

検索方法は部品一点一点を検索する方法と、BOMを登録して確認する方法の2通り有。

その他

EOL以外にも、データシート、環境適合、代替品、価格、入手リスク、在庫等の情報検索機能が標準パッケージとして含まれる。

優位性

他社情報入手サービスはEOL調査周期が3カ月~12カ月に1回である上、調査はメーカーホームページに限定されていますが、本サービスは情報入手の都度データが更新される他、メーカーや契約代理店ルートでの情報も反映される為、情報の鮮度に優位性がある。

図2 Siliconexpert 検索結果画面

図2 Siliconexpert 検索結果画面

4. まとめ

(1)設計段階で調査する事により、生産中止が判明した部品・非拡販となっている部品・予想LIFEが極端に短い部品を変更する事で量産製造開始直後の部品調達リスクまたは改版を回避することが可能。

 

(2)重要部品を登録する事で、最新の情報を入手するとお客様へ通知をし、最終発注や改版の準備が可能。

 

(3)EOL情報を収集・管理する工数、および代替品の検索工数が削減可能。

 

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